総合診療センターについて
総合診療センターは、内科/救急/集中治療/地域医療を主なフィールドとして診療しています。
疾患だけでなく、患者さんの生活背景もふまえた全人的な医療を提供できるように心がけ、日々の診療を行っています。

総合診療センターは救急科(救急総合診療部、集中治療部)と総合内科を包含しており、急性期から慢性期までの診療を連続的に担当しています。

総合診療センターの特徴
疾患や病態、臓器、重症度を問わない病院総合診療
総合内科外来や救急外来などから入院となった患者さんの入院管理を担当しています。
入院担当症例数は年間1200例を超え、原因病態や臓器、疾患の重症度を問わず、多彩な疾患に対応しています。院内の専門診療科と密に連携をとりながら、それぞれの患者さんにとって最善の医療を提供できるように心がけています。
総合内科外来を中心とした外来診療
幅広い年齢層の患者さんが、様々な症状を抱えて受診する“病院の入り口”ともいえる総合内科外来を担当しています。風邪や胃腸炎といった一般的な疾患から、不明熱や体重減少などの臓器別で分類の難しい疾患にも対応しています。
ER型救急診療
当院は救命救急センターの指定を受けています。小児から高齢者まで、内因性疾患だけでなく、外傷や中毒、環境異常症など外因性疾患まで、様々な疾患・重症度の患者さんを絶え間なく受け入れています。
総合診療センターは救急診療を中心となって支えており、横須賀・逗子・葉山・三浦半島地域の救急医療の充実に貢献しています。また、三浦半島地区メディカルコントロール協議会に参加し、三浦半島地区の病院前診療の体制整備にも積極的に関わっています。
集中治療
集中治療専門医指導のもとsemiclose型のICU運営を担っており、多職種連携を特色とした質の高いICU診療を展開しています。
チーム医療と教育システム
総合診療センターでは、指導医・専攻医・初期臨床研修医・特定看護師で診療チームを作り、質の高いチーム医療を実施・提供できるように心がけています。
毎日行うカンファレンスに加えて、定期的に勉強会やシミュレーショントレーニングを開催し、医師だけでなくコメディカルスタッフも含めて知識や診療技術のアップデートを図っています。
地域医療への貢献
医療スタッフが不足している地域の医療機関に医師や特定看護師を派遣し、全国各地の地域医療を支えています。
特定ケア看護師
特定ケア看護師とは、看護師特定行為研修制度にもとづいた21区分38行為の特定行為研修を、地域医療振興協会(JADECOM)の研修センター(JADECOMアカデミー NP・NDC研修センター*)で修了した看護師のことです。特定ケア看護師は「特定行為を実施する看護師」なだけではなく、臨床推論をもとに「診る」と「看る」の視点で患者さんを全人的にとらえ、医療・看護を提供します。
当院の特定ケア看護師は総合診療センターに所属し、指導医と共に外来患者さん・入院患者さんの診療に関わっています。
「診る」と「看る」の視点から、患者さん・患者家族の皆さん、外来・病棟の看護師・コメディカルスタッフのつながりを強固なものにし、より良質な医療を提供できるように努めています。
採用情報
総合診療センターでは専攻医・スタッフを募集しています
総合診療センターでは、内科専門研修プログラム・救急科専門研修プログラム・総合診療専門研修プログラムに所属する専攻医の育成を行っています。
上記3つのプログラムを基幹病院として設けており、ダブルボート(救急専門医↔内科専門医、総合診療専門医↔内科専門医、総合診療専門医↔救急専門医)や、トリプルボード(集中治療専門医、病院総合診療専門医)もシームレスに取得可能です。
内科専門研修プログラム
横須賀市立総合医療センターにおいて、
- 重症度や臓器別を問わない幅の広い病棟診療
- 間口の広い総合内科外来
- ERへの積極的な参画
- ICUをはじめとした院内各科ローテーション
- 短期へき地診療
- サブスペシャリティ希望に応じた週1回の研修日(内視鏡、心臓カテーテル検査等)
連携施設として、
- 神奈川県内大学病院(横浜市立大学、聖マリアンナ医科大学)
- 総合内科診療に定評のある地域医療振興協会(JADECOM)の各施設(東京ベイ・浦安市川医療センター、東京北医療センター、練馬光が丘病院など)
- 神奈川県内を中心とした複数の総合病院
上記研修を通じて、救急診療や地域医療にも造詣の深い、実践力・総合力の高い臨床医の育成を行っています。専攻医プログラム修了後も含め、個人の希望やライフサイクルに応じた無理のないテーラーメイドな研修ができるよう配慮しています。
救急科専門医プログラム
横須賀市立総合医療センターにおけるER/ICU/総合内科病棟診療部門の横断的な研修を特色とし、臓器別を問わない幅広い疾患の初療から入院管理まで経験することが可能です。
JADECOM関連施設や大学病院(横浜市立大学附属市民総合医療センター高度救命救急センター、横浜市立大学附属病院救急科、聖マリアンナ医科大学病院救命救急センター)を連携施設に設け、ER型だけでなく自己完結型の救命救急センターでの研修も行うことで、あらゆるシチュエーションで活躍できる救急医の育成を行っています。
総合診療専門プログラム
総合診療専門研修Ⅱとして、基幹病院である横須賀市立総合医療センターを中心とした総合病院における総合内科、小児科、ERでの研修、総合診療専門研修ⅠとしてJADECOM関連施設(青森県東通診療所や沖縄県公立久米島病院など)や西伊豆健育会病院と連携を設けています。
病院総合診療やプライマリケア診療のいずれの能力も培うことのできる実践的な研修を行っています。
診療スタッフも随時募集しています。
総合内科、総合診療、救急(ER/ICU)各部門でスタッフを随時募集しています。
- 専門研修を終え、総合内科や総合診療、ERの魅力を神奈川南部から発信したい方
- JADECOMの海外研修、協力大学病院での大学院進学などに興味のある方
- ライフサイクルに応じた働き方を希望する方
- 初期臨床研修医や専攻医、コメディカルスタッフへの医学教育に興味のある方
これまでの経歴は関係なく、患者さんに寄り添う気持ちを持たれている方であればどなたでも大歓迎です。まずはお気軽に見学等お越しください。
総合診療センターでの研修で取得可能な専門医・認定医資格
- 内科専門医(基本領域、プログラム基幹病院)
- 救急科専門医(基本領域、プログラム基幹病院)
- 総合診療専門医(基本領域、プログラム基幹病院)
- 日本集中治療医学会集中治療専門医
- 日本病院総合診療医学会病院総合診療専門医