低侵襲手術センターについて
最小侵襲・日帰り手術センター
受付時間 | 水曜日と木曜日 午前9時00分~12時00分まで 午後1時00分~3時00分まで ※主治医からの予約が必要です |
場所 | 泌尿器科外来 |
活動の目的
従来、手術により長期の入院を余儀なくされることがしばしばみられます。しかし、現在、社会活動をしている世代は年々高齢化しており、長期の入院は、仕事や家庭に大きな問題でもあります。
私たちは、入院をできるだけ短期にするにはどうしたらよいかを毎日検討し、低侵襲センター(通称:最小侵襲・日帰りセンター)を立ち上げました。最小の傷(最小侵襲)で、日帰り短期入院を実現しようという試みです。
もし、今より入院が短期ですめば、仕事や家庭への負担を減らすことができます。
こんな人にお勧めです。
- 仕事が忙しい働き盛りの方
- 60歳以上の方で再就職をした方
- 高齢者を介護している方
- 小さなお子さんのいる方
- 自営業で休みをとることが難しい方
- 痴呆のある方(入院すると痴呆が進行しそうな方)
活動内容
低侵襲センターでは、短期入院できるようにするためにどうしたらいいか考えています。
活動内容は以下です。
- コーディネーターと患者さんと御家族との打ち合わせ
- コーディネーターと医師と看護師長の合同検討会
- 日帰り・短期入院を実現させるための検討会
- 体の負担の少ない手術・検査(低侵襲もしくは最小侵襲) 技術の開発
3つの安心感
①コーディネーターの安心感
センターでは、コーディネーターが詳しく患者さんの家庭環境や通院方法などを調査し、日帰りや短期入院がうまくいくかどうか検討します。
この分野の確認はこれまで注目されていませんでしたが、私たちは「退院後の生活」こそが大切だと思います。退院後の生活環境が最初から十分に話し合われていれば、少しでも早く退院できるし、安心なのです。また、コーディネーターは、現在MSWや薬剤師が担当しており、医師とは違う視点で患者さんの環境を評価します。
②医師確認の安心感
コーディネーターの調査は、できるだけすみやかに医師により確認されます。
このため、主治医以外の医師の確認もあり、それも、家庭環境にまで注目されると医学的観点からも安心感が得られます。
③翌日の確認電話の安心感
コーディネーターから退院後翌日に電話がある場合があります。
この時に医学的な説明はできませんが、コーディネーターに対して家庭での状況を説明すると、問題点があれば確実に、主治医にコーディネーターより連絡がされます。
これにより短期で退院しても、その後の生活が楽になります。
スタッフ紹介
- 沼田 裕一 センター長
- MSW4名および薬剤師1名
外来のご案内と受診方法
当センターは、完全予約制で行っております。現在は、泌尿器科外来を利用して業務をしております。
当センターは、主治医から要請があった場合は、入院時の主治医からの説明時などにも参加し、その際に最初の受診とさせていただいております。
センター受診方法
センターでは、いろいろなパターンの受診方法があります。
ここでは、代表的な受診方法をご紹介します。詳しくは、主治医にまでご質問ください。
代表的な受診方法
担当医師からセンター受診を伝えられる
指定日に家族と一緒にセンター受診
コーディネーターからご家族の状況などを質問されます。
日帰り・短期入院をするにはどうしたらいいか相談も出来ます。
特に多い質問は、退院後のケアのことです。
入院当日もしくは手術当日にコーディネーターの面接
手術
術後もしくは退院後にコーディネーターの面接
帰宅・翌日
コーディネーターから予定通りかどうかの確認
開業医との連携
センターから開業医の先生方にコンタクトをとらせていただく場合もあります。
これは、できるだけ家庭医の存在を利用させていただいて、スムーズに手術が進むようにするためです。一家でかかっている家庭医の先生や、なにかあった時に相談をうけている先生がおられる場合は、申し出てください。日ごろから診察をうけている先生がいることほど心強いことはありません。
高齢者に対して
高齢者の場合、長期入院は痴呆症の原因にもなります。
ですから、横須賀市立総合医療センターでは、短期入院や日帰り手術がより快適に、痴呆をおこさず、家庭でのリズムのまま過ごせるように対応します。
もちろん、かかりつけの家庭医のある方は、その先生とよく連絡して対応を決めていきます。
センターの研究
横須賀市立総合医療センターでは、短期入院・日帰り手術が出来るように、技術の更新と目標をたてた研究活動をしています。
研究活動内容
- 手術時間の短縮化
- 術後感染症対策の研究
- 検査の簡略化
などが主な活動の内容です。できるだけ体の負担が少ないようにするには、日々研究し、システム化の進んだ最新技術をとりいれるようにしています。カテーテル、内視鏡(腹腔鏡・膀胱鏡など)の進んだ技術を採用しています。また、技術は、定期的に論文などによりチェックをして、より有効度の高いものを選択するようにしています。
最先端研究内容
手術時間の短縮化を図るため、手術方法の検討をしています。 現在活動している研究は、随時学会・論文発表などをして、医学界でのご評価をうけて、それを反省材料に進めています。