看護部について
看護部長挨拶
横須賀市立総合医療センターは、24時間365日いつでも救急医療を提供できる高度急性期病院です。
また地域医療振興協会の基幹病院としての役割を担っています。
患者さんや私たち職員にとって長年の夢であった新病院が開院しました。新病院は機能的で、患者さんにとっても利用しやすい設計になっています。
私たち職員も新しい環境で、看護を提供できることに喜びを感じております。
創立以来、地域に根差した病院として地域連携を大切にし、「優しい心、深い知識、高い技術」という病院の理念を念頭におき、安全で質の高い医療を提供し、地域社会に貢献することを掲げています。
看護部においても、患者さんやご家族の気持ちに寄り添い、専門職としての自覚と誇りを持ち、質の高い看護を提供できる人材の育成に努めております。また、多職種間で情報共有し、連携をしていくことがチーム医療において重要なことであると考えております。
研修に関しては、1年目から5年目までは段階を踏んでステップアップしていけるようなプログラム構成になっています。それ以外にもシミュレーション教育や認定看護師が企画する研修などがあり、多くの学びの場を提供しています。
認定看護師資格取得の支援、子育て支援、ワークライフバランスを考慮した多様な勤務形態などのサポート体制を強化し、キャリアが継続できるように支援しています。
看護部の理念
医療機関としての役割と地域の人々の期待に応えるよう安全で信頼される看護を提供します。
基本方針
- 命と権利を尊重した看護を提供します
- 療養環境を整え安全で質の高い看護を提供します
- 医療チームの一員として他職種と協働し最適な看護を提供します
- 患者、家族に寄り添い共に歩む看護を提供します
- 専門職として看護の本質を追求し、自己の成長に努め実践に活かします
看護体制
継続受け持ち制チームナーシングを取り入れています。
継続受け持ち制は患者さんの個別性を考慮してきめの細かい看護を提供することができます。
また、チームナーシングは病棟をいくつかのチームに分けて複数の患者さんの看護を担当します。
新人看護師もチームで看護を提供することで経験豊富な看護師から直接指導を受けられスキルアップが促進されます。チーム内のコミュニケーションが円滑に行われチームの結束が高まり、一人で受け持つより何倍もよい看護ケアを行うことができます。
教育・キャリア支援について
教育理念
- 専門職業人として科学的根拠に基づいた看護を実践できる能力を育成する
- 患者および家族のQOL向上を目指した質の高い看護サービスを提供できる看護師を育成する
教育目的
- 科学的根拠に基づいた看護実践能力を育成する
- 専門職として主体性・自律性を持ち、質の高い看護サービスを提供できる人材を育成する
教育モデル・新人教育
急性期病院におけるジェネラリストを目指して様々な研修を企画しています
おすすめ研修ポイント!
Point
ローテーション研修
内科系、外科系の一般病棟を経験
Point
夜勤研修
先輩について夜勤を体験します。朝日まぶしさを感じてもらいます
Point
フォローアップ研修
定期的に同期とのつながりを深めます
Point
シミュレーション研修
様々な看護技術を学びます
1年間の流れ
4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 1月 |
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集合教育 | ローテーション | 面談 | ローテーション | 面談 | ローテーション | ||||
フォローアップ研修 | フォローアップ研修 | フォローアップ研修 | |||||||
採血・注射 | 静脈注射研修 夜勤研修 | BLS研修 | エンゼルケア研修 | 記録研修 | ナラティブ研修 |
クリニカルラダー
当院のクリニカルラダーは地域医療振興協会が作成したクリニカルラダーを使用しています。
クリニカルラダーレベルに合わせた教育・研修を行っています。

主な研修
レベル0 | 新人研修、フォローアップ研修、 静脈注射研修①など看護技術研修 |
レベルⅠ | リーダーシップ研修①(メンバーシップについて) 挿管介助シュミレーション、静脈注射研修② |
レベルⅡ | 新人指導担当者研修 ショックシュミレーション |
レベルⅢ | リーダーシップ研修② 呼吸異常リーダーシュミレーション |
レベルⅣ | アソシエイト研修 ICLS |
レベルⅤ | アップ講座(授業を行ってみよう) YU-CCS |
その他
褥瘡ケア研修、ストーマケア研修、緩和ケア研修、認知症ケア研修、人工呼吸器研修など
専門・認定看護師等の分野別の研修やオープンセミナーへの参加やオンデマンド研修
キャリア支援
クリニカルラダーレベル LEVELⅤをクリアしたスタッフへキャリア支援を行っています。
管理コース | 中間管理者任用研修に参加し、地域医療振興協会の筆記テスト、面談の合格が必要です |
スペシャリストコース | 専門看護師、認定看護師、特定行為研修受講を希望するスタッフに研修参加助成制度があります。 |
ジェネラリストコース | 様々な部署を経験し、患者ケアの質の向上やスタッフの指導を担っていきます。院内外の研修参加 |
看護部 部署紹介
救急外来
三次救急指定病院で、外傷、心筋梗塞、脳梗塞、感染症など様々な患者さんを受け入れています。緊急搬送された患者さんの治療と共に、ご家族の不安へのサポートも行っています。市内で唯一の小児救急を365日24時間受け入れています。
内視鏡室
確実な知識、技術を持った看護師が患者さんに安心して検査が受けられるようにサポートしています。
外来
新病院ではブロック受付となります。問診 検査説明ブースを設け、かかりやすい外来を目指しています。通院している患者さんの在宅での療養支援を行っています。
血液浄化室
入院中、外来通院で血液透析を行っている患者さんを受け入れています。慢性腎不全の患者さんに透析予防外来として、研修を受けた看護師が丁寧に指導を行っています。
外来化学療法室
外来でがん化学療法を受ける患者さんに、精神的なサポートしながら確実な治療ができるようにしています。
特定集中治療室
侵襲が高い予定手術患者、生命の危機的状態にある患者に対して24時間体制で高度な医療・看護を行っています。専門的かつ高度な医療を展開するため、医師・看護師・薬剤師・管理栄養士・リハビリスタッフ・退院調整看護師で連携と協働してケアがすることが不可欠なためチームワークが求められます。患者・家族の微細な変化にも察知できるようにし、心穏やかに療養できるように努めています。
救命救急センター
24時間・365日の体制で救急患者を受け入れています。心疾患、呼吸不全、脳血管障害、消化器疾患、急性中毒患者等が入院されてきます。緊急度の高い患者が1日でも早い回復と安心した入院生活が送れるように幅広い治療と看護を実践しています。
手術室・低侵襲手術センター
三次救急救命病院の使命として、24時間体制で緊急手術に対応しています。執刀医・麻酔医・臨床工学技士・看護師と様々な職種が協働して迅速・安全・安心な手術を目指しています。病棟や外来との連携も不可欠で、手術後患者訪問で対面した時によくなっている姿を見ることは私たちにとっても励みとなります。
4A病棟:消化器病センター
手術、内視鏡治療、悪性疾患の化学療法や放射線療法、血管内治療と多岐に渡る治療を受ける患者のケアを行います。治療に伴う心身のサポートに努め、社会資源を活用してご自宅に戻れるようにケアサポートも実践しています。病院から在宅へ戻れるような取り組みができることが醍醐味です。
4B病棟:地域周産期母子医療センター
女性患者対象の病棟です。新生児から高齢患者まで、幅広い看護を提供しています。フリースタイル分娩を取り入れ、産婦の望む出産に対応しています。生命についてとても考えさせられる病棟ですが、患者・家族と共に治療やケアを考えることができる病棟です。
4C病棟:小児医療センター
「三浦半島の小児患者は全員受ける」の気持ちで対応しています。発達段階に合わせた処置や検査の説明を子ども療法支援士と共に行い、患者が理解して治療に臨めるようにチーム医療を提供しています。笑顔で元気に退院する姿は何よりの喜びと思い対応しています。呼吸障害や循環障害等で身体的不安定で医療的サポートが必要な新生児のケアをチームで介入しています。思いを表出できない患者からのメッセージを読み取り、患者と家族中心のケアをめざし、ご家族と共に新生児の成長と発達を支えられるように安心・安寧な環境も整えられるように努めています。
4D病棟:脳外科 脳神経内科
脳神経疾患の手術、治療を担う病棟です。外傷や脳血管疾患、慢性疾患など的確な観察力が求められる疾患が多いです。患者さんは突然の病に苛まれるため、精神的ストレスへのケアも必要になります。一日でも早く退院できるように多職種でのケアを行っています。
5A病棟:内科系病棟 呼吸器外科 泌尿器科
がん・慢性疾患でくり返し入院される患者が多い病棟です。そのため患者や家族の思いを看護に反映できるように「患者家族参画型看護計画」を積極的に実践しています。何度も入院する患者の思いに寄り添えるような看護ができるように心がけています。
5B病棟:内科系病棟 耳鼻咽喉科
高齢者が非常に多い病棟です。そのため、ADLが低下しないように早期から患者の社会復帰を目指したリハビリテーションの実施、退院調整を行なっています。
5C病棟:循環器内科・心臓血管外科
「心臓病といえば当院で」を目指し、急性期治療から社会復帰に向けた退院指導まで担っています。患者に寄り添ったケアを行うために、「心臓病棟と闘う会」という患者会とともに様々な心臓リハビリテーションを通して、退院後の患者のサポートも行なっています。
5D病棟:整形外科 形成外科
骨折などの手術を受ける患者さんが多い病棟です。手術からリハビリテーションへとつなぎ一日でも早く通常の生活に戻れるように患者さんの状態に応じたケアを行っています。
回復期リハビリテーション病棟
医師・看護師・理学療法士・作業療法士・言語療法士・管理栄養士およびMSWが連携を図り、家庭復帰や社会復帰を目指しています。患者も家族も安心して退院できるよう、スタッフが熱い思いでサポートしています。