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診療科一覧 高精度放射線治療
センター

放射線治療について

放射線により癌のDNAを損傷することにより治療を行います。
正常細胞は放射線のダメージが残りにくいので、繰り返し放射線をあてる(照射する)ことにより主に腫瘍に対し治療効果を表します。癌の種類により放射線の感受性に違いがあるため、効果の出方も様々です。
手術や抗癌剤と比較して身体への負担が少ない為、高齢の方や、体力の弱っている方でも受けられる治療です。

放射線治療の流れ

治療の概要、目的、副作用などについて説明、スケジュールの作成、同意書へのサインを行います。疑問等、何でもご相談いただけます。

照射の為に適切な体位を決定、照射範囲の設定、照射量の計算の為に行います。
場合によって造影剤を使用したり、MRIやPETを追加したりします。

コンピューターを使用して最適な照射方法を検討し計算及び確認を行います。通常3日~7日程要しますが、緊急性のある場合は1~2日で行います。

外来の場合、毎日同じ予約時間に来ていただき照射を行います。体表あるいはX線にて位置合わせを行い、その後照射します。全行程は10~20分程かかります。照射中は通常は何も感じず、終了後に急激な体調の変化が起こることも普通はありません。連続して平日毎日、照射いたします。週に一回診察があります。

必要に応じて経過観察としての診察が数カ月間隔で予定される場合があります。

治療装置関連

治療計画用CT

当院では放射線治療用の厳しい基準をクリアしたPET-CTであるSiemens社のBiograph Visionをメインに使用しています。放射線治療計画を作成する上で有用な機能を有しています。

治療装置

Varian社TrueBeam (HD120)とBrainlab社ExacTrac Dynamicの組み合わせで高精度な治療を行っています。HD120とは照射野を形成するマルチリーフコリメータ(MLC)の幅が2.5㎜という非常にきめの細かいタイプを表します。MLCとは放射線があたる範囲を規定するブロックであり、大変重要な役割をもっています。

TrueBeamのほとんどは5mm幅のMLCとなっています。2.5㎜のMLCは腫瘍形状により近い形の照射野を形成しやすいだけでなく、その厚みや密度が異なるため放射線をブロックする能力も向上しており、先端の形状も異なることから照射野外に拡がる半影が少ないという優れたものとなっています。以前、この高性能なMLCを装備したものはTrueBeam STxという名称でしたが、現在は判りにくくなっています。
ExacTrac Dynamicは非常に正確な位置合わせが可能なだけでなく、照射中も監視をおこない、位置ズレをすばやく検出することができます。2.5mmのMLCを組み合わせることにより最先端の高精度な放射線治療が可能となっています。

主な対象疾患

脳腫瘍

脳腫瘍は周囲正常組織も含めて広く切除することが困難なので、悪性腫瘍に対し再発を抑制するための術後照射として施行されています。また、様々な癌の脳転移に対しては定位照射(いわゆるピンポイント照射)が標準治療となっています。

頭頚部腫瘍

耳鼻科領域の腫瘍になります。手術に比較し、機能温存という点で放射線にはメリットがあります。強度変調放射線治療(IMRT)により治療後の唾液腺障害(口渇)が軽減されます。

肺癌

手術困難で転移を有していない場合に行われます。副作用である放射線肺臓炎の軽減にIMRTが有効であると報告されています。早期で腫瘍が小さい場合には定位照射で縮小手術と遜色ない結果が報告されています。

乳癌

乳房温存療法の一環として術後照射が施行されます。乳房切除後でも一定の条件を満たした場合に適応となります。左側の場合は心臓に照射されるの避けるため、息を吸って止めてから照射(深吸気息止め照射:DIBH)を行います。

食道癌

抗癌剤と併用して根治を目指した治療が可能です。Stage Iであれば手術とほぼ同等の成績が報告されています。侵襲性が低く正常食道が温存されることが放射線治療のメリットとなります。通貨障害に対する緩和照射として施行されることもあります。

肝・膵

肝臓の小さい腫瘍に対して定位照射が施行されることがあり、良好な治療成績が報告されています。膵癌に対しても状況によって放射線治療が施行されることがあります。

大腸癌

主に術前照射としての適応があります。限局性の再発に対しても行われます。

前立腺癌

IMRTにより高線量を照射することで、手術と遜色無い治療効果が報告されています。照射回数・期間については、病気の進行度や環境などを相談・考慮の上、決定いたします。

食道癌

抗癌剤と併用して根治を目指した治療が可能です。Stage Iであれば手術とほぼ同等の成績が報告されています。侵襲性が低く正常食道が温存されることが放射線治療のメリットとなります。通貨障害に対する緩和照射として施行されることもあります。

肝・膵

肝臓の小さい腫瘍に対して定位照射が施行されることがあり、良好な治療成績が報告されています。膵癌に対しても状況によって放射線治療が施行されることがあります。

大腸癌

主に術前照射としての適応があります。限局性の再発に対しても行われます。

前立腺癌

IMRTにより高線量を照射することで、手術と遜色無い治療効果が報告されています。照射回数・期間については、病気の進行度や環境などを相談・考慮の上、決定いたします。

婦人科腫瘍

子宮頸癌、子宮体癌が主であり、根治的あるいは術後に照射されます。根治的治療の場合はRALSという特殊な治療機器が必要となります。術後照射はIMRTにより腸閉塞の副作用が軽減されます。

リンパ系腫瘍

低悪性度のリンパ腫は放射線治療のみで根治できます。悪性度の高い場合には抗癌剤との併用で施行されること一般的です。

緩和照射

さまざまな部位で腫瘍が増大することにより、さまざまな症状を引き起こします。放射線治療は症状緩和のために有効であり、この目的で使用する場合には線量が少ない為、副作用もあまりありません。特に骨転移に対しては、鎮痛剤のみではいずれ骨折や神経障害をきたす可能性が高いため、適切なタイミングで放射線治療を行うことが大変重要です。

オリゴ転移

転移巣が少数に留まっている状態をオリゴ転移といいます。以前は転移数に関係なく薬物療法のみが行われてきましたが、近年、局所療法である放射線治療を全病巣に追加することにより、良好な治療成績が報告されています。

※当院では高精度放射線治療(IMRT+定位照射)の比率が60%以上となっています。

採用情報

採用情報についてはこちらからご確認ください。

関連リンク

外来診療予定表

初診
(予約制)
小松 哲也 / 栗原 須生美小松 哲也 / 栗原 須生美小松 哲也 / 栗原 須生美小松 哲也 / 栗原 須生美非常勤医師
小松 哲也(午後のみ)
再診
(予約制)
小松 哲也栗原 須生美小松 哲也栗原 須生美小松 哲也

診療変更・休診情報

2025年3月17日(月) 栗原医師 休診
2025年3月24日(月) 栗原医師 休診
2025年3月25日(火) 栗原医師 休診
2025年3月26日(水) 小松医師 休診

スタッフ紹介

充分な経験を積んだ専門医2名体制で診療をおこなっています。
乳癌・婦人科腫瘍については女性医師が担当しています。
毎週金曜日午前中には横浜市立大学付属病院よりスタッフが週替わりで勤務しており、セカンドオピニオンにも対応しています。
診療技師:専任技師3名(うち医学物理士1名)
クラーク・看護師:各1名

小松 哲也

センター長

小松 哲也

専門分野、資格など

医学博士
放射線科専門医
放射線治療専門医
がん治療認定医 (日本がん治療認定医機構)
日本医学放射線学会放射線科研修指導者

経歴

平成6年 金沢大学医学部卒

栗原 須生美

栗原 須生美

専門分野、資格など

放射線科専門医
放射線治療専門医
日本医学放射線学会放射線科研修指導者

経歴

平成12年 横浜市立大学医学部卒

非常勤医師

横浜市立大学放射線治療学教室所属

非常勤医師

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地域医療連携室では、紹介患者さんの診察予約を行っております。
詳しくは下記よりご確認ください。

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月曜~金曜 午前 8:30 11:30 午後 13:30 15:30 外来休診日 日曜・祝祭日・年末年始

※診療は科によって異なりますので、外来診療予定表でご確認ください。

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ご面会・お見舞いについて

面会制限 ただいま 面会制限中

期間 2025年3月1日(土)以降

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