血液内科について
横須賀市立総合医療センター 血液内科は 2025年4月に新設されました。当科は、造血器腫瘍(白血病・骨髄異形成症候群・リンパ腫・多発性骨髄腫など)を中心に、最新の診断技術(PET-CTを含めた画像診断、遺伝子解析・フローサイトメトリーなど)を活用し、確実な診断を行い、それぞれの病態に合わせた最適な治療を提供します。
患者さん一人ひとりに寄り添い、疾患だけでなく生活背景も考慮した医療を提供することを心がけています。
高齢化が進む中で、血液疾患の発症頻度も増加しており、特に骨髄異形成症候群・悪性リンパ腫・多発性骨髄腫は高齢者に多い疾患です。
当院では、地域の医療機関と連携し、患者さんの生活に寄り添った治療を提供することで、通院負担の軽減にも努めています。
主な症状・対象疾患
- 急性白血病
- 慢性白血病
- 骨髄異形成症候群
- 悪性リンパ腫
- 多発性骨髄腫
- 貧血・血小板減少・白血球減少などの血液異常全般
メッセージ
血液疾患は決して発症頻度が高い疾患ではありませんが、昨今の治療の進歩は目覚ましく、治療成績も確実に向上しています。当科では、最新の治療ガイドライン・エビデンスに基づき、適切な化学療法・分子標的療法・免疫療法を実施しています。
特に急性白血病や悪性リンパ腫、多発性骨髄腫に対しては、新規治療薬の導入を積極的に行い、患者さんにとって最善の選択肢を提供することを心掛けています。さらに、遺伝子解析を活用し、個々の病態に適した個別化治療を実践しています。
また、感染症・輸血部門と連携し、安全な治療環境を整え、地域の医療機関とも連携を強化しています。治療においては、患者さんとの対話を大切にし、治療法のメリット・デメリットを十分に説明した上で、患者さんの意思を尊重した治療を行います。生活の質(QOL)を重視した治療選択を行い、高齢者や合併症を有する患者さんにも無理のない治療戦略を提案します。また、通院しながらの化学療法(外来治療)も可能であり、患者さんの負担を最小限に抑えた治療を提供します。
常に最新の治療を提供できるよう、国内外の学会に参加し、臨床研究や治験にも積極的に取り組んでいます。
受診希望の際は紹介状をご用意ください。
採用情報
採用情報についてはこちらからご確認ください。
外来診療予定表
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | |
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専門外来(予約制) | 萩野 剛史 | 能登 俊 |
スタッフ紹介

血液内科部長
萩野 剛史
主な担当
血液疾患全般、特に造血器腫瘍(急性白血病、慢性白血病、骨髄異形成症候群、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫など)
専門分野、資格など
医学博士、日本内科学会認定内科医、日本血液学会認定専門医・指導医、
日本造血細胞移植学会造血細胞移植認定医、日本がん治療認定医機構がん治療認定医、
日本輸血・細胞治療学会認定医

血液内科非常勤医師
竹迫 直樹
主な担当
造血器腫瘍、多発性骨髄腫、急性白血病、慢性骨髄性白血病
専門分野、資格など
医学博士、日本内科学会認定内科医・総合内科専門医・指導医、
日本血液学会認定専門医・指導医・評議員・診療委員、
日本血栓止血学会認定医・代議員・学術標準化委員会DIC部会員、
日本輸血・細胞治療学会認定医

血液内科非常勤医師
能登 俊
主な担当
血液内科、造血器腫瘍、悪性リンパ腫、造血幹細胞移植
専門分野、資格など
医学博士、日本内科学会認定内科医・指導医、日本血液学会認定血液専門医・指導医
患者さんのご紹介について
紹介状をご用意下さい。
状況によっては外来日以外も対応させていただきます。
地域医療連携室では、紹介患者さんの診察予約を行っております。
詳しくは下記よりご確認ください。