小児外科について
2008年に新しい診療科として開設されました。
小児外科疾患、小児消化器領域疾患の診療を行っております。
手術以外に検査・処置も当科で実施しております。
2017年度より所属常勤医師数も増加し、診療体制がいっそう整いました。
小児科、外科などの他科と連携し、検査・手術・入院管理を行っております。
お子さんの不安・恐怖に対して、子ども療養支援士とともに、それらが軽減するように取り組んでいます。
主な対象疾患
そけいヘルニア、陰嚢水腫、停留精巣/移動性精巣、肥厚性幽門狭窄症、急性虫垂炎、腸重積、精巣捻転症(急性陰嚢症)、腹部腫瘤、体表腫瘤、化膿性リンパ節炎、肛門周囲膿瘍、包茎、陰唇癒合、臍ヘルニア、脱肛、便秘・排便障害、繰り返す腹痛・嘔吐・下痢など
そけいヘルニア(脱腸)
小児期のそけいヘルニアの手術を行っています。自然に治ることもある乳児では外来で経過観察を行います。もどりにくい場合や頻回にそけい部の腫れが出現する場合は、早期に手術を行っています。入院期間は通常3日間です。
停留精巣・移動性精巣
停留精巣は手術時期が重要とされています。生後数ヶ月に見られる停留精巣は自然に下降することがあり、外来で経過観察を行います。陰嚢に精巣がない場合は、通常1歳前後ないし2歳までに手術を行います。入院期間は通常3日間です。移動性精巣は、通常は手術を必要としません。停留精巣と区別が難しい場合があるので、十分に吟味して治療方針を立てます。
臍ヘルニア(でべそ)
自然に治癒することが多い病気です。中には大きく、治癒傾向のない場合もあり、乳児期ではご希望に合わせて外来で圧迫療法を行っています。圧迫療法で治癒しない場合や、乳児期以降では手術で治します。
便秘
便秘はさまざまな原因で起こりますが、一番多いのが慢性機能性便秘症(普通の便秘)です。当科では、慢性機能性便秘症の治療は、日本小児栄養消化器肝臓学会と日本小児消化管機能研究会が共同で作成した小児慢性機能性便秘症診療ガイドラインに基づいて行っております。何らかの原因があっておきることがあります。鎖肛(直腸肛門奇形)、脊髄神経の異常や腸の神経の異常(ヒルシュスプルング病など)などの検査も行っております。
手術実績
令和5年度の実績(件数) | |
総手術件数 | 94 |
鼠径ヘルニア・陰嚢水腫 | 32 |
精巣固定術 | 12 |
虫垂炎 | 5 |
その他(肥厚性幽門狭窄症、臍ポリープ、精巣捻転など) | 45 |
採用情報
採用情報についてはこちらからご確認ください。
スタッフ紹介

小児外科部長、小児科部長心得兼任
毛利 健
主な担当
小児外科、小児科一般、小児消化器
専門分野、資格など
日本小児科学会専門医、日本外科学会専門医、日本小児外科学会専門医、
日本小児栄養消化器肝臓学会認定医、日本栄養治療学会(JSPEN)認定医、
日本小児救急医学会SIメンバー、子ども療養支援協会・理事

小児外科医師、小児科兼任
川島 章子
主な担当
小児科、小児外科
専門分野、資格など
日本外科学会専門医、日本小児外科学会専門医、医学博士

小児外科医師 小児科兼任
上山 未来
主な担当
小児科、小児外科
専門分野、資格など
日本外科学会専門医、日本小児外科学会専門医
患者さんのご紹介について
地域医療連携室では、紹介患者さんの診察予約を行っております。
詳しくは下記よりご確認ください。